
西田 文彦
Group Manager
SK-II担当 2011年中途入社
医療機器メーカーから転職
世界を凌駕するマーケティングの力
P&Gビジネスの実戦を通じ
それを体得する
1.私のキャリア
様々な環境下で求められる
高次元のリーダーシップスキル
前職は日本の医療機器会社の海外営業として、東南アジア・中南米を中心に飛び回り、海外駐在も経験しました。その後、P&Gに中途で入社しました。
入社して2年間はシンガポールのSK-IIグローバルマーケティング部門配属となりました。当時は、上司が韓国人、同僚がインド人・フィリピン人・中国人・オーストラリア人・・・という環境で、一日目から多国籍チームをまとめ上げていく強いリーダーシップが求められる環境でした。当初はチームに対して自ら方向性を示すことができず苦い思いをしながらも、多様性に富んだチームを率いていく濃い経験を積むことができました。3年目には日本のP&Gにおいて、SK-IIの日本市場担当となりました。そこでは、世界で最も消費者の目が厳しい日本市場にて経験を積んできた営業企画・PR・ビューティーカウンセラ―といった専門性の高いチームを巻き込みながら、チーム全員が「これなら勝てる」と納得できるプランに仕上げていく、シンガポール時代とは異なる高次元のリーダーシップスキルが求められました。
そうした経験を経て、SK-IIの香港・台湾市場におけるブランドマネージャーを務めた後、再度日本のP&GにおいてSK-Ⅱの日本市場担当ブランドマネージャーとなり、現在は新たにマーケティング以外の経験を積みSK-Ⅱというビジネスの理解を包括的に深めるべく、営業部門にてグループ・マネージャーの仕事についています。
2.海外での仕事
ブランドの成長とチーム力強化
ビジョンと戦略を共有する
スキンケアブランド「SK-II」の香港・台湾市場のブランドマネージャーとして、現地のマーケティング活動を統括していた時の経験が強く印象に残っています。普段はP&G台湾オフィスを拠点としながら、香港へも毎月出向き、香港・台湾双方のマーケティングチームを率いながら、「SK-II」のビジネスの成長とチームの強化に取り組んでいました。
P&Gマーケティングの仕事は「消費者マーケティング」と「ブランドの経営」にまたがります。その中での私の仕事は、マーケティングにおいては、チーム全体に共通のビジョンと戦略を示した上で、より多くのお客様に「SK-II」を使用してもらうべく、広告から店頭に到るまで最終的なプランを香港・台湾両チームを指揮しながら実行していました。
ブランドの経営においては、香港・台湾の事業目標の達成に向けて、営業企画・ファイナンス・生産管理などの他部門を巻き込んでプラニングを行い、担当カテゴリーの経営陣へ提案し、リソース(予算・人)を獲得し、結果につなげていく一環の活動を全てリードしていました。
3.P&Gマーケティングへの入社動機
世界に発信するビジネスリーダーになるには
マーケティング力が必要不可欠
私は子供の頃に日本のブランドが世界で成功する姿を見てきた経験から、就職活動時に、「日本発のイノベーションを世界に羽ばたかせるビジネスリーダーになりたい」という漠然とした夢をもっていました。そのため、「海外営業職」にこだわり、日系医療機器メーカーで、社会人生活をスタートさせました。
しかし、海外の医療現場を飛び回る中で目にしたのは、技術力・商品力さえも凌駕する欧米メーカーの「マーケティングの力によるブランド力」でした。特に私が担当していた商品カテゴリーは競合他社がその圧倒的なブランド力をもって市場を制しており、いかに商品力が勝っていようが太刀打ちできず、悔しい思いばかりをしていました。この経験から、自分の夢を成し遂げるために、「世界に通用するマーケティングの力を身に着けたい!」と思うに至りました。そんな時、P&Gが中途採用をしているという情報を入手し、社員の話を聞く中で、マーケティングの実戦経験が多く積めるこの環境でチャレンジをしてみようと考えるに至りました。
4.チャレンジと成長
新たな手法で共感を得た
女性の生き方、ストーリー
入社4年目の時に担当したSK-II動画キャンペーン「CHANGE DESTINY(運命を、変えよう)」の日本向けの導入です。 この動画キャンペーンでは、「SK-IIに対する共感」を醸成することを目的として、綾瀬はるかさんを筆頭に、自ら運命を切り拓き、人生を変えてきた女性達のストーリーをデジタル上で展開していきました。これは、私が従来携わってきた「SK-IIの商品・サービスの魅力」を伝えるマーケティングとは異なり、過去の成功法や知見が無い新たな試みでした。
従って、導入に向けては手探り状態で、社内の有識者はもちろんのこと、外部のデジタルメディア専門の方々と関係を持ち、知恵を拝借して、PR・動画広告・SNS等を組み合わせた展開プランを組みました。プラン策定にあたって、当時はマーケティングディレクターや上司から散々揉まれながらも、新しい試みだからこそ、色々とチャレンジをして学ぶよう後押ししてもらったことが大きな励みになりました。
そういったサポートもあって、キャンペーン導入後は、過去にない動画総再生回数を記録し、SK-IIへの関心を飛躍的に向上させることができました。また、それ以上に、動画を通じてSK-IIに共感をした知人の反応や、SNSへの書き込みを通じて、愛されるブランドを作っていくというマーケティングの仕事への醍醐味を感じました。
5.リーダーシップ
成長の核となるドライバーを
異文化の環境の中で共有していく
香港と台湾という市場も消費者も異なる二つの市場のマーケティングを統括した際、ビジネスを成長させる上で、市場・消費者に対する理解が不十分な中、香港人・台湾人の部下たちの意見を吸い上げて、これまた背景の異なるインド人の上司に提案していくという非常に高度なリーダーシップを要求されました。
そこで心がけたことは、市場の違いを尊重しながらも、ビジネスを伸ばしていく上で肝となる共通項を見出し、それらを分かりやすいビジョンと戦略に落とし込んで、チーム全体と共有し巻き込んでいくということでした。正直、反省しては学ぶという日々ではありましたが、消費者も文化も全く違う市場で通用するスキルを身に着けることができれば、私自身にとって大きな経験となるので、このチャレンジを前向きに楽しみ、とても貴重な経験を積むことができ成長につながったと感じています。
6.P&Gマーケティングで働くことのメリット
人材開発への揺るぎない信念
成長しようとする意欲に応える会社
P&Gは中途入社でも、私のように消費者マーケティング経験ゼロの素人を、一からビジネスリーダーとして成長させていく土壌があります。ここまで人材開発に力を入れているのは、徹底した内部昇進制度をとっているからです。
逆にいうと、中途入社であっても、一からのスタートとなるので、前職での成功体験を踏まえて、この会社で成功するということにあまり固執しない方が良いと考えています。P&Gはマーケティングの仕組みや、商品企画のプロセス、提案書の書き方ひとつまで独自のやり方が確立している会社ですので、それらをまずは貪欲に学ぶことが重要かと思います。
逆に成長したいという思いがあれば、トレーニングも実践も十分すぎるほど積ませてくれる会社ですので、そういった経験を求めている方には最高の環境だと思います。