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IT 有賀 亮平

2004年入社 京都大学大学院 工学研究科 修了

 

現在の仕事内容を具体的に教えてください。

2014年8月よりアメリカのシンシナティ本社に異動し、P&Gと取引先の基幹システムをインターネットを通じて連携し、受発注・請求等の業務を効率化するソリューションを開発するチームのグローバル・リーダーをしています。P&Gのスケールを最大限に活かせるグローバル・ソリューションを構築することが最大のミッションですが、世界各国の異なる商習慣やインフラの成熟度、また取引先の規模によって、許容できるソリューションの形は変わってきます。それらのビジネスニーズを理解したうえで、投資対効果を最大化するソリューションを設計し、優先順位を確認しながら世界各国にソリューションを導入していきます。本音としては、世界各国の全ての取引先のニーズを満たすソリューションを構築したいところですが、それではP&Gのスケールが損なわれ、投資対効果が下がってしまいます。P&Gが全体最適を達成するために必要な取捨選択を迫られ、意思決定の責任の重さを感じる日々ですが、自分のチームが開発したソリューションが世界に展開されていくのを目の当たりにした時には、何物にも代え難い喜びを感じる事が出来ます。

就職先としてP&G、職種を選んだ理由を教えてください。

就職活動をしていた頃、3つの基準で就職先を選びました。1) グローバルな環境で働けること、2) ITをビジネスに活用する経験が積めること、 3) 切磋琢磨できる優秀な社員がいることです。
入社して10年以上経ちますが、これらの基準はこれからのキャリアを築く上でも変わらない軸であり続けると思います。ただし、今振り返ってみると、当時の自分は少し視野が狭かったなと反省もしています。1つ目は、優秀な社員を日本人に限って考えていたことです。入社して驚いたのは、海外の社員の優秀さでした。就職活動のときは、さすがに海外の社員のことまで考えられていませんでした。2つ目は、個人の成長をサポートする会社の仕組みです。どんなに頑張っても、会社のサポートがなければ、キャリアの選択肢は広がりません。長期的にどのような可能性があり、自分の成長がどこまで見込めるのかを考えていれば、当時もっと楽に就職先を絞れたと思います。
入社した頃、英語も全く出来ず、海外の上司の指示も聞き取れなかった自分が、今こうしてシンシナティ本社で働いているわけですから、P&G ITを就職先として選んだことは間違っていなかったのだと思います。

様々なキャリアを経験した今感じる、現在の仕事の魅力は何ですか? 

P&Gの魅力だと思いますが、常に成長の機会を与えてくれるという点です。社内には様々な仕事がありますが、「この仕事を与えてもらえば、活躍できるだろうなぁ」と思う仕事は基本的に与えてもらえません(笑)。逆に、「この仕事、何から始めばいいんだろう?」と思うような仕事ばかり回ってきます。仕事が軌道に乗るまでは、非常に辛い日々を過ごすことになりますが、その仕事を離れる頃には、ひと回り大きくなった自分を確認することができます。当然、与えられた仕事で結果を出し、自分の成長意欲を上司に伝えることが前提ですが、社員の成長のための投資を惜しまない姿勢は、P&Gの最大の魅力だと感じています。

今後の目標とそれを達成するためにこれからどのように自分を成長させていきたいと思いますか?

グローバルでリーダーシップを発揮できるITプロフェッショナルになることです。シンシナティに異動する前は、アジアのリージョナル・リーダーとしてアジアのチームを率い、周囲からの信頼を積み上げてきました。アジアのリーダーとして、グローバルな環境で働くスキルも身に付きました。しかし、現在はグローバル・リーダーとしてグローバルのチームを率いていく役割を担っています。部下もブラジル・コスタリカ・ドイツ・中国・フィリピンとグローバルに広がり、これまでのリーダーシップ・スタイルでは通用しない場面に出くわすことも日常茶飯事です。この多様性豊かなチームのモチベーションを高く保ち、ひとつの方向に向かわせるのに必要なリーダーシップの質は、これまで積み重ねてきたものとは全く次元が違うと感じています。今後は、現在の環境下でグローバル・リーダーシップを磨いていくことが最大の課題です。

あなたの職種で活躍できそうな人はどのような人ですか?

自分で目標を設定し、その目標に向かってモチベーションを高めて行動できる自律的な人だと思います。P&Gでは、上司からの指示に従って無難に仕事をこなしていても良い評価にはつながりません。自分の判断で、「何をするべきか?」を見極め、それを達成するためには「何が必要なのか?」を考えられる人が評価され、昇進していきます。なぜなら、P&Gには、ボトムアップの提案・アイデアを尊重し、自律的な人材を評価するカルチャーが深く根付いているからです。そういう自律的な人材には、P&Gは成長の機会を惜しみなく与え続けてくれるため、活躍の場がますます広がっていくのだと思います。