Skip to main content

検索

HR 伊藤 隆広

2012年入社 慶應義塾大学大学院 理工学研究科 修了

 

入社時から現在までのキャリアステップと、現在の仕事内容を具体的に教えてください。

日本の採用責任者をしています。現職責における、最重要課題は以下3つです。
1)  日本で最も優秀な学生の中で、P&Gジャパンが「世界で通用するビジネスリーダー」へと成長できる、最速のキャリア経験が得られる職場であると認識してもらえるよう、長期的に企業ブランドを高めること。
2)  毎年、組織が求める人材を、必要なタイミングに、必要な数だけ採用すること。その実現のために十分な採用戦略を策定し、必要な社員とお金の投資を経営陣から得た上で実行すること。
3)  日本の新入社員が入社初日から、他のアジアにおいて採用された新入社員と十分な競争力も持てるために必要な、育成プログラムを策定し、実行すること。
採用責任者の職責は、3年間しています。その前の2年間は、ヘアサロン向けの商材を扱う事業部の人事担当として、幅広く労務や人材配置の業務を行っていました。

就職先としてP&G、職種を選んだ理由を教えてください。

入社1日目から、自分がやりたいことを、とことんまでやらせてくれて、さらに、失敗しても成長の機会として見てくれる、ふところの深い職場と感じたからです。私はもともと建築学科でしたが、強い組織作りに興味がありました。P&Gは、大学時代に何を専攻していたかに関わらず、人事のプロになりたいのであれば、入社1日目から人事に関わる重要な職責を与えてくれます。そして、他を納得させられる理由があり、約束した結果を出す限りにおいては、基本的になんでもやらせてくれます。さらに、失敗しても、そこから学ぶことを約束に次へ進むことができます。就職を機に、人事のプロになりたいと考えた私にとっては、最速で実力をつけることができる職場でした。

仕事の難しさ、チャレンジはどのような時に感じますか?また、どのようにしてそれを乗り越えていますか?

日々、”採用のプロ”としてのパフォーマンスが期待されることです。P&Gでは、"Recruiting is the First Priority"といわれるほど、採用を重要な課題であると位置づけ、社員は採用に対して強い情熱を持っています。情熱があるからこそ皆、自分自身の意見があります。例えば、経営陣との会議では、皆、座っていられず、立ち上がりながら議論するほど、熱い会議になることもあります。私は、P&Gジャパンにおいて誰よりも採用に関して知見の深い人材として、多様な意見を1つの意思決定へとまとめていくことが期待されています。正直、どうやって統率していくか、本当に困ることもあります。その時は、いつも駆け込み寺のように相談に乗ってくれる先輩社員のところでアドバイスを得たり、アジアの他国の採用責任者に相談して乗り越えています。

P&Gで日々鍛えられていると感じるスキルは何ですか?

信頼を勝ち得る上で必要なあらゆるスキルが鍛えられていると感じています。特に以下の2つの能力を同時に鍛えられることが、P&G HRの魅力です。
1) 約束した結果を出す:あらゆるデータを分析の上、約束できる最大の結果を見極め、緻密な戦略を立案する戦略的思考力のスキル。予想していなかった事態や、反対意見の中でもチームを結束させ、結果を残す、リーダーシップのスキルが鍛えられています。
2) ”人事のプロ”としての知識:職種別に”プロ”であることが求められる以上、自分の担当エリアにおいて誰よりも知識を得ることが、信頼を得る上での、第一歩と考えています。

あなたの職種で活躍できそうな人はどのような人ですか?

学生時代に何をしてきたかに関わらず、人事をとことんまでやってみたいと考えている人です。人が最も大切な資産ということは、きっと多くの人が同意するはずです。しかし、人事に関わる勉強を大学でしてきた人は多くないと思います。そして、人事の仕事は今日明日でなにか結果が出るものというより、3~5年先の組織のために行うことが多いと感じています。それゆえ、”人事のプロ”は、勉強してきたわけではないけれど、長い時間をかけて始めて魅力を実感できる、中々ハードルの高い選択になりがちかも知れません。大切だとわかっていながら、プロの生業にするにはなかなかハードルが高い人事という仕事だからこそ、とことんまでやってみたいという気持ちが強い人は活躍するのではないかと思います。